
カリガリス(Calligaris)は、イタリアを代表するモダン家具ブランドで、洗練されたデザインと高い機能性を「手の届く価格」で提供していることが大きな特徴です。
歴史とブランドの概要

カリガリスは1923年、イタリア北東部ウディネにて創業した老舗ブランドで、当初は「マロッカチェア」と呼ばれる木フレーム+籐編み座面の伝統的な椅子をつくる小さな工房からスタートしました。
その後、機械化や技術革新を取り入れながらテーブル、キャビネット、ソファ、ベッドへとアイテムを拡大し、総合インテリアメーカーとして成長していきます。
現在では世界90〜100か国以上で展開するイタリア最大級クラスの家具メーカーとなり、ヨーロッパ各都市に旗艦店を構えるグローバルブランドです。
品質マネジメントの国際規格であるISO9001認証も取得しており、安定した製品品質とサービス体制が整えられています。
2007年前後にはLVMHグループからの投資を受けたことで、世界的な知名度とブランド価値がさらに高まりました。
デザインの特徴と世界観

カリガリスの家具は「イタリアンモダン」をベースにした都会的でクリーンなラインが特徴で、シンプルながらもスタイリッシュな佇まいを持ちます。
モダンで洗練されたデザインに、温かみのある色使いや素材感を組み合わせることで、冷たくなり過ぎない上質な空間を演出できる点が評価されています。
上質な素材と伝統的な職人技を土台にしつつ、金属、ガラス、セラミック、プラスチック、革など異素材のミックスを積極的に行い、現代的な表情を生み出しています。
また、「高品質かつデザイン性が高いのに比較的手が届きやすい価格帯」を目指しており、イタリアンデザイン入門としても選ばれやすいブランドです。
プロダクトと機能性

カリガリスは椅子メーカーとしての出自を活かし、座り心地やディテールにこだわったダイニングチェアを多数展開していますが、現在ではテーブル、キャビネット、ソファ、ベッドなど800〜900点以上のアイテムを扱うトータルブランドになっています。
ブランドのアイコンともいえるのが「伸長式(エクステンション)ダイニングテーブル」で、シーンに応じて天板サイズを変えられる実用性の高さが支持されています。
天板素材はガラス、メラミン、ウッド、そして人気の高いセラミックなど多彩で、特にセラミック天板は傷や熱に強く、日常使いに適した機能素材として好まれています。
ライフスタイルの変化に対応できるモジュールソファや、コンパクトな都市型住居にも合わせやすいスリムなデザインの収納家具など、「現代の暮らしにフィットする機能性」を意識した設計が多く見られます。
カスタマイズ性とカラー展開

カリガリスの大きな魅力のひとつが、豊富なカスタマイズ性です。
ダイニングテーブルでは天板と脚の仕上げを、チェアではフレームカラーと張地カラーを既定バリエーションから選べるものが多く、同じモデルでも雰囲気を大きく変えることができます。
これにより、モダン、ラグジュアリー、ナチュラル、インダストリアルなど、さまざまなインテリアテイストに合わせたコーディネートが可能になっています。
「幅広いラインナップ+多彩なオプション数」によって、ユーザーのニーズにきめ細かく応えるブランドとして位置づけられています。
市場での位置づけと評価

カリガリスは、イタリアンモダンの老舗としての歴史と、現代的な機能性・価格バランスを両立させたブランドとして、世界中の一般家庭からホテル、レストラン、商業施設まで幅広く導入されています。
日本市場においても、「イタリアデザインのエントリーポジション〜中価格帯」を担う存在として、大塚家具や各種インテリアショップが正規取扱を行っています。
デザイン性だけでなく、使い勝手と品質に対する信頼感が高く、「長く使えるモダン家具が欲しいが、ハイエンド輸入ブランドほどの価格は避けたい」という層に特に支持されています。
約1世紀続く歴史、ISO認証に裏打ちされた品質管理、多様なアイテムとカスタマイズ性により、イタリアンモダンを日常に取り入れたい人にとって非常に扱いやすいブランドだと言えます。