COLUMN家具に関するコラム

ザ・コンランショップをご紹介!

ブランド

コンランショップの家具は、「ショップのための家具」というより、「暮らしの編集方針がそのまま形になった家具」と捉えると、とても理解しやすくなります。

 

 

 

 

 

ブランドの背景とコンセプト

コンランショップは、イギリスのデザイナー、サー・テレンス・コンランが1973年にロンドンで始めたライフスタイルショップで、「PLAIN・SIMPLE・USEFUL(無駄なく、シンプル、実用的)」というキーワードを掲げています。
世界中から選び抜いた家具・照明・雑貨に、自社オリジナルの家具をミックスし、「よいデザインは誰もが手にできるべき」という考えのもと、クラフトマンシップと実用性を兼ね備えたアイテムを提案してきました。

 

 

 

 

 

セレクトとオリジナル家具の位置づけ

店頭には、カール・ハンセン&サンやフリッツ・ハンセンなどの北欧・ヨーロッパブランドの名作チェアから、無名でも将来性のある若手デザイナーのプロダクトまで、幅広いブランドの家具が並びます。
その一方で、コンランショップ自身が企画するオリジナル家具も充実しており、ソファ、テーブル、収納など「ベーシックで長く使える」ポジションを担うラインナップが多く、セレクト品とのつなぎ役のような役割を果たしています。
価格帯は総じて「やや高め〜高め」で、カッシーナ級の超ハイエンドほどではないものの、気軽に買うというより“じっくり選んで迎え入れる”クラスに属します。

 

 

 

 

 

オリジナル家具の特徴と作り

コンランショップのオリジナルソファは、フェザーやウレタンフォーム、ウェービングテープやSバネなどをバランスよく組み合わせ、しっかりしたサポート感と包み込まれるような柔らかさを両立させているのが特徴です。
多くがカバーリング仕様で、ファブリックの着せ替えやメンテナンスがしやすく、小さな子どもやペットのいる家庭でも使いやすいよう配慮されています。
ファブリックはコンランショップらしいニュートラルカラーや落ち着いたトーンが中心で、ベーシックながら“少しだけモード”な雰囲気をまとわせる色出し・織りの表情にこだわっている点もポイントです。

 

 

 

 

 

コラボレーションとローカル制作

近年は日本独自のオリジナルシリーズにも力を入れており、2024年にはスタイリスト・石井佳苗氏と福岡県大川市の広松木工と協働した「Ann Shaker」シリーズを発表しています。
シェーカー家具の「シンプル、ナチュラル、機能的」という要素をベースに、チェア、ベンチ、ベッド、ペグレールなどを展開し、「PLAIN SIMPLE USEFUL」というコンランの哲学を現代の日本の暮らしに落とし込んだコレクションです。
素材の選定や厚み、手触り、経年変化の表情にまでこだわり、「自分たちがほんとうに美しいと思える家具」を日本の工場とともにつくる姿勢は、単なる輸入セレクトショップの枠を超えた活動と言えます。

 

 

 

 

 

ショップ体験と家具の世界観

コンランショップの店舗は、新宿や丸の内など限られた拠点に絞られていますが、2フロアにまたがる売り場で家具からテーブルウェア、テキスタイル、バス用品、トラベルグッズまでを一望できる構成になっています。
色鮮やかな壁面や、余白を生かしたディスプレイの中に家具がレイアウトされ、ソファやダイニングセットが単体ではなく「一つのシーン」として見えるように組まれているため、自宅に置いたときのイメージがしやすいのも特徴です。
“ハイブランドのショールーム”というより、“センスのいい友人の家に招かれた”ような、ゆるやかで開放的な空気感があり、家具を選ぶ行為そのものがライフスタイルの再編集体験になっています。

 

 

 

 

 

コンランショップの家具を選ぶ意味

コンランショップの家具は、突き抜けたラグジュアリー性やステータス性を前面に押し出すタイプではありません。
むしろ、「日々の生活を少しだけ豊かに、心地よくするためのデザイン」を丁寧に選びたい人に向いており、名作デザインとオリジナル家具をミックスしながら、自分なりの“コンラン的バランス感覚”を楽しめるのが魅力です。
セレクトとオリジナル、輸入と国産、クラシックとコンテンポラリー――そのあいだを軽やかに行き来しながらも、一貫して「シンプルで、実用的で、美しい」家具を提案し続けていることが、コンランショップの家具の最大の価値と言えるでしょう。

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