
高級家具の査定額は、「どんなふうに使われてきたか」がかなりはっきり表に出ます。ここではコラム本文にそのまま使えるよう、NGお手入れと推奨メンテナンスを見出し付きで整理します。
1. 木製家具のNGお手入れ

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市販の「艶出しスプレー」の多用
シリコン系ワックスやスプレーは一時的にピカピカになりますが、塗膜のムラ・ベタつき・輪ジミの原因になり、再塗装時に剥離が大変になります。 -
素人塗装・ニスの上塗り
擦り傷を隠そうと、ホームセンターのニスやペンキを全体に塗ると、元の仕上げが失われ、プロの手直しも手間が増えるため減額要因になりやすいです。 -
濡れ雑巾でのゴシゴシ拭き
水拭きの繰り返しは、無垢材の反り・突き板の浮き・塗装の白濁を招きます。輪染みや表面荒れが強いと、査定で「重いマイナス」になります。
プロが勧める木部のメンテ

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基本は「乾いた柔らかい布」でのホコリ落とし(マイクロファイバーなど)
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オイル仕上げの場合、メーカー指定のオイルを薄く、年1〜2回までを目安に
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コースターやマットで水分・熱を避ける(輪ジミ・白濁防止)
2. レザー家具のNGお手入れ

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住居用洗剤・アルコール・除菌シートの使用
脂分を奪い、色抜け・ひび割れ・硬化を早めます。座面の色ムラやひび割れは、どれだけ人気ソファでも一気に査定ダウンです。 -
オイル・クリームの塗りすぎ
ベタつきやシミの原因になり、ホコリが付着して黒ずみます。ムラになっていると、写真で見ても状態が悪く見えます。 -
直射日光+ノーケア放置
退色・硬化・ひび割れが進み、「張り替え前提」と判断されると査定が大きく下がります。
プロが勧めるレザーメンテ

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乾いた柔らかい布での乾拭きが基本
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本革用クリーナー+保湿クリームを、半年〜1年に1回程度、薄く均一に
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直射日光・エアコン風が直接当たる配置を避ける(退色・ひび防止)
3. ファブリック・クッションのNGお手入れ

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部分的なゴシゴシ洗い・漂白剤
色ムラや毛羽立ちが目立ち、「シミは消えたが生地が傷んだ」状態になり、かえって印象が悪くなります。 -
自己流のクッション入れ替え・中材交換
オリジナルの座り心地・ラインが崩れると、ブランドソファは特に価値が下がります。 -
カバーを頻繁に高温乾燥
縮み・歪みでフィット感が失われ、ヨレた見た目は査定上大きなマイナスです。
プロが勧めるファブリックケア

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日常はブラッシングと掃除機でホコリ・ダストを吸い出す
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目立たない部分で試してから、中性洗剤を薄めた水で軽く叩き拭き(擦らない)
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カバーリングタイプは、洗濯表示に従い、自然乾燥+形を整えて干す
4. 共通の「やりがちNG」と「ちょっとした一手間」

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素人修理・DIYリペア
タッカー打ち、金具の交換、タッチアップペンでの塗りつぶしなどは、「修理跡」として一目で分かり、プロから見ると減点対象になりがちです。 -
シール・テープ・マジックでの落書き
粘着跡・インク染みは完全除去が難しく、パーツ交換や再塗装コストを見込んで査定が下がります。
逆に、査定前におすすめできる「価値を落とさない一手間」は以下のようなものです。
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軽いホコリや表面の汚れを、乾拭きと掃除機で落としておく
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取説・保証書・購入時の明細・替えパーツを揃えておく(印象と安心感がアップ)
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純正クッション・付属品をまとめておく(セット完品の方が評価が高い)