COLUMN家具に関するコラム

家具の素材の違いについて

ブランド、店長日記

家具の「素材の質」は、見た目だけでなく、耐久性・手触り・経年変化・価格に直結します。 同じ椅子やテーブルでも、どのグレードの木・革・金属を使うかで、寿命も雰囲気も大きく変わります。

 

 

 

 

 

木材の質の違い

木製家具では、どの樹種かよりも「無垢材か・突板か・プリント合板か」といった構造と、木材グレードが質を大きく左右します。

  • 無垢材
    ・丸太から削り出した一枚の木で、質感・強度・修理性が高いが、価格も高く、反りや割れ対策に技術が要る。
    ・マホガニー・ウォールナット・チークなどの銘木は、木目・色・加工性・耐久性に優れ、高級家具の代表的素材とされる。

  • 集成材・突板
    ・集成材は細かな材を接着してブロックにしたもの、突板は薄い天然木を安価な芯材に貼ったもの。
    ・見た目は無垢に近づけつつ、コストと反りのリスクを抑えられるが、削り直しや深い傷の修復には限界がある。

  • プリント合板・木目シート
    ・木目柄を印刷したシートを貼った板で、安価で軽量な反面、立体感や経年変化の味わいは乏しい。
    ・表面層が薄く傷や剥がれに弱く、長期使用を前提とした高級家具にはあまり用いられない。

同じ樹種でも、「節の多さ」「白太の量」「乾燥方法」などでグレードが分かれ、節や欠点の少ない部分ほど高級材として扱われます。 樹齢が長く、ゆっくり育った材は目が詰まり、密度と安定性が高いのも特徴です。

 

 

 

 

 

革・ファブリックの違い

張り地は、座り心地と耐久性、見た目の“高級感”を決める重要な要素です。

  • 本革
    ・一枚革(フルグレインレザー)は繊維が詰まり、強度・通気性・エイジングに優れ、高級ソファで重用される。
    ・表面を削って均一にした革や合成皮革は、キズが目立ちにくくコストも低いが、経年変化の味わいは限定的。

  • ファブリック(布)
    ・ウールやリネンなど天然繊維主体のものは、触感と通気性が良く、上質な質感が出やすい。
    ・ポリエステル中心の生地は耐久性・防シワ性に優れる一方、安価なものは毛玉・静電気・質感の軽さが出やすい。

高級家具では、織り密度や糸の品質、裏地の構造まで含めて選び抜かれており、たるみや摩耗が起こりにくいよう設計されています。

 

 

 

 

 

金属・ガラス・石材の違い

脚やフレーム、テーブル天板には金属・ガラス・石材が使われ、その質も仕上がりに大きく影響します。

  • 金属
    ・ステンレスや真鍮などの無垢材は、重量感と耐久性、独特の質感があり、高級家具に用いられる。
    ・安価なスチールにめっきや塗装のみのものは、表層が傷つくと錆びやすく、質感も軽く見えやすい。

  • ガラス
    ・強化ガラス・飛散防止フィルム付きなど、安全性に配慮した厚みのあるものは、高級テーブルに採用される。
    ・薄いフロートガラスのみの場合、たわみやすく、割れや欠けのリスクが高い。

  • 石材(大理石・人工石など)
    ・天然大理石・御影石は一枚ごとに模様が異なり、重厚感と耐久性が特徴で、上位グレードのテーブルに使われる。
    ・プリント石目や薄い突板石は軽量で扱いやすいが、質感やエッジの見え方に差が出る。

 

 

 

 

高級家具と一般家具における「素材の質」の差

高級家具と一般的な家具の大きな違いは、「どこまで素材のポテンシャルを引き出せるか」という点にあります。

  • 高級家具
    ・無垢材や厳選された天然素材を惜しまず使い、樹種・グレード・乾燥・選別を徹底している。
    ・素材の特性に合わせた構造・仕口・塗装が施され、経年変化を前提とした長期使用が想定されている。

  • 一般家具
    ・コスト優先で、プリント合板や薄い突板、安価な張り地が多く、短中期の使用に割り切った設計が多い。
    ・経年での反り・剥がれ・座面のへたりが出やすく、修理より買い替え前提になることが多い。

素材の質を見極める際は、「無垢かどうか」「どの樹種か」に加え、「グレード」「厚み」「仕上げ方法」「乾燥や選別の丁寧さ」まで見ると、価格差の理由が理解しやすくなります。 高級家具の価値は、ブランド名だけでなく、こうした素材レベルの積み重ねによって裏打ちされていると言えるでしょう。

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