リーンロゼの代表的な人気家具としては、「ロゼトーゴ(Togo)」「プロム(Ploum)」「パンプキン(Pumpkin)」の3シリーズが特に有名です。 いずれも彫刻的なフォルムとくつろぎ重視の座り心地を両立した、デザイン好きにはたまらないアイコン的アイテムです。
1. ROSETTogo(ロゼトーゴ)

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1973年、ミッシェル・デュカロワによってデザインされた、リーンロゼを象徴するベストセラーソファです。
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スプリングや木枠を使わず、高密度ウレタンフォームのみで構成された世界初クラスの「オールフォームソファ」で、チューブ型の歯磨き粉から着想を得た独特のフォルムが特徴です。
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低くワイドなシートと深いシーティングが「床座」に近いリラックス感を生み、発売から50年以上経った現在でも、InstagramやTikTokで“映えるソファ”として世界中で支持されています。
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1人掛け、2〜3人掛け、コーナー、ラウンジ、オットマン、さらにはキッズ用サイズまで豊富なバリエーションが用意されており、組み合わせ次第でワンルームから広いLDKまで柔軟にレイアウトできます。
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キルト状の張りぐるみと柔らかなウレタンの層によって、包み込まれるような座り心地と、使い込んでもへたりにくい耐久性を両立している点も評価されています。
2. Ploum(プルム)ソファ

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ロナン&エルワン・ブルレック兄弟がデザインしたソファで、有機的な「雲」のようなシルエットと、伸縮性のあるファブリックが特徴のシリーズです。
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表面はストレッチ性のあるフォーム付き生地で覆われており、座る位置や姿勢に合わせてやさしくフィットするため、「身体を預けるだけで好きな姿勢が見つかる」と評されるほどの柔軟な座り心地を実現しています。
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座面はやや低めで奥行きが深く、あぐらをかいたり寝転んだりと、ソファと床の中間のような自由なリラックススタイルに最適です。
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大きなサイズのカウチは3〜4人がくつろげる広さがあり、座面の角度を少し閉じることで、自然と人同士が近づいて会話しやすいように計算されています。
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カラーや張地のバリエーションも豊富で、濃色でモダンにまとめたり、ビビッドカラーでアートピースのように見せたりと、インテリアの主役として取り入れやすい点も人気の理由です。
3. Pumpkin(パンプキン)アームチェア/ソファ

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ピエール・ポランが1970年代にデザインした名作で、その名の通り「かぼちゃ」のようなふっくらとしたシェル形状が特徴のラウンジチェアです。
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元々はフランス大統領夫妻ポンピドゥーのエリゼ宮私邸のためにデザインされた特注家具で、その後リーンロゼから一般向けに再編集され、現在はアイコンチェアとして再評価されています。
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背もたれとアームが一体化した丸いフォルムが身体を包み込むように支え、コンパクトながら包容感のある座り心地を提供します。
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1人掛けのアームチェアに加え、ラブシート的な小さめソファやオットマンも展開されており、ワンルームの「主役チェア」として置いても存在感は抜群です。
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強い曲線と豊かなカラー展開により、ミニマルな空間に一点投入しても、レトロやミッドセンチュリー寄りのインテリアに合わせても映えるため、デザイン感度の高いユーザーに特に人気があります。

リーンロゼはこのほかにも、アスマラ(Asmara)やプルミー(Plumy)など、ロー&ラウンジスタイルの名作シーティングを多数展開しており、どのシリーズも「低く、くつろげて、フォルムが美しい」という共通した魅力を持っています。 高級モダン家具が好きな方には、一度ショールームで座り心地とサイズ感を試してみる価値が大いにあるブランドです。