
エコーネス(Ekornes)は、ノルウェー発の高級リクライニングチェアブランド「ストレスレス(Stressless)」で知られる北欧最大級の家具メーカーで、快適性と耐久性に特化したリラクゼーション家具を世界展開しているメーカーです。
ここでは、歴史・特徴・代表的な機能・日本での展開という観点から概要を整理します。
1. 企業概要と歴史

エコーネスは1934年にノルウェー西海岸のシンキルヴェンで、創業者イェンス・エコーネスによって設立された家具メーカーです。
当初はベッドや家具用のスプリング工場としてスタートし、その技術を生かしてマットレスやソファベッドの製造へと事業を広げていきました。
1971年には、同社を代表するリクライニングチェア「ストレスレス」シリーズ第1号を発売し、これが世界的な転機となります。
現在では、ストレスレスブランドのチェアやソファが世界50カ国以上で販売され、累計800万台以上が出荷されていると言われる北欧最大級のリクライニングチェアメーカーです。
2. ストレスレスチェアの特徴

ストレスレスチェアは「リクライニングチェアの最高峰」とも称され、長時間座っても体への負担が少ない点が最大の特徴です。
人間工学に基づいた設計と、熟練職人による高品質な素材・縫製が組み合わさり、上質な座り心地と耐久性を両立させています。
具体的な特徴としては、体重移動に応じて自然に角度が変化するリクライニング機構や、頭部・腰部をしっかり支えるサポート機能などが挙げられます。
特に腰部分にはSバネ構造を工夫したサポート機能があり、背を起こしたときには腰を押し上げて支え、倒したときにはフラットに変化するなど、腰への負担軽減を重視した構造になっています。
3. デザインと素材のこだわり

エコーネスの家具は、北欧デザインの伝統を背景に、シンプルで洗練されたフォルムと機能性を両立している点が特徴です。
ノルウェーのフィヨルドや森など自然環境から着想を得たやわらかなラインと、空間になじむ落ち着いたカラーリングが多く採用されています。
素材面では、厳選された本革や高密度フォーム、耐久性の高いスチールフレームなどを用い、長期間使用しても型崩れしにくい構造となっています。
もともと資源の乏しい土地柄から「長く使えるものを作る」という思想が強く、耐久性や修理しながら使うことを前提にしたものづくりがブランドの核にあります。
4. ラインナップと使用シーン

エコーネスが展開する主力はリクライニングチェアですが、ソファ、ホームオフィス用チェア、ホームシアター用シート、ダイニングチェアやテーブル、オットマンなど幅広いカテゴリーがあります。
近年は、ワークチェアとしても使えるコンパクトなモデルや、モダンインテリアになじむスリムなデザインの「ストレスレストーキョー」など、都市生活向けのシリーズも登場しています。
使用シーンとしては、自宅リビングでのリラックスチェアとしての利用が中心ですが、日本国内では高級ホテルや旅館、スパ、医療施設などにも多数導入されており、「身体を預けて休む椅子」としての信頼性が高いブランドです。
長時間座る読書・映画鑑賞・在宅ワークなど、腰や首への負担が大きくなりがちなシーンで真価を発揮します。
5. 日本での展開と評価
日本では30年以上の販売実績があり、百貨店や専門店を中心に展開されているほか、直営の「ストレスレスショールーム東京」「同大阪」など体感型の拠点も設けられています。
ショールームではノルウェーのライフスタイルを再現した空間の中で、リクライニングチェアやソファの座り心地を実際に試せるようになっています。
日本市場では、価格帯は高級クラスに属しつつも、その快適性や耐久性から「一生ものの椅子」として評価されており、特に腰痛持ちや長時間デスクワークを行う層から支持を集めています。
北欧デザインへの関心の高まりや、自宅での滞在時間増加といったライフスタイルの変化も追い風となり、リラクゼーション性の高い高機能チェアとして存在感を強めているブランドと言えます。