
同じレザーソファなのに、「カッシーナ」と「ノーブランド」では、買取額がゼロ〜数千円と、数万円〜数十万円くらいまで平気で開くことがあります。 ここでは、その“差がつくカラクリ”をまとめてみます。
「同じレザー」なのに、なぜここまで違う?

一見するとどちらも「3人掛けの本革ソファ」。
新品価格も、パッと見の雰囲気もそれなりに近く見えることがあります。
ところが、買取の現場ではこうなりがちです。
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カッシーナのマラルンガ:状態次第で数十万円クラスの買取事例あり。
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ノーブランド/量販系の本革ソファ:買取不可〜数千円、良くて数万円までが多いレンジ。
「いやいや、うちのもちゃんとした本革なんだけど…?」という声が聞こえてきそうですが、
買取額は「素材」だけで決まるわけではありません。
ブランド力=“値付けの根拠”があるかどうか

買取店は、「いくらで売れるか」を見て逆算して仕入れ価格(=買取額)を決めます。
カッシーナの場合

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高級ブランドとしての知名度が高く、中古市場の実勢価格がはっきりしている。
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LCシリーズやマラルンガなど、人気モデルは買取事例・販売事例が豊富で、「この状態ならこれくらい」という相場の“物差し”が存在する。
つまり、プロ側から見ると「値付けがしやすい」家具です。
その結果、マラルンガの本革3人掛けなら、状態によっては数十万円〜80万円クラスの買取例も確認できます。
ノーブランドの場合

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メーカー不明/量販店オリジナルなどは、「中古でいくらなら売れるのか」の基準が取りにくい。
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同じような見た目の商品が新中古で大量に出回っており、「指名買い」されにくい。
ある買取コラムでは、
「ノーブランド家具の査定額は購入金額の0〜20%、ブランド家具は0〜40%が目安」と説明されています。
ここからも、「ブランド名があるかどうか」で、そもそもの“スタートライン”が違うことが分かります。
「欲しい人がいるかどうか」がすべて

冷静に言えば、買取額の差=「その価格で買う人がいるかどうか」の差です。
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カッシーナのレザーソファ
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デザイン史的にも評価された名作が多く、インテリア雑誌・ドラマ・ホテルなどで露出も多い。
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「いつかマラルンガが欲しい」「LC2を中古で探している」といった“指名買い層”が存在する。
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ノーブランドのレザーソファ
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買う側から見ると、「これじゃないとダメ」という理由が薄く、似たものがいくらでもある。
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新品でもそこまで高額でないことが多く、「だったら新しいのを買おう」となりがち。
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結果として、中古販売価格も大きく変わります。
ある買取情報では、カッシーナのソファは数千円〜25万円以上と幅はあるものの、上限レンジが高く取られています。
ノーブランドや量販ブランドのソファは、3人掛けでも数千円〜2万円程度が多く、場合によっては「買取不可・引き取りのみ」となることもあります。
作り・耐久性・修理のしやすさも“見えない差”

ブランド家具が中古でも評価されるのは、名前だけの話ではありません。
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内部構造
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カッシーナなどの高級ソファは、フレーム・バネ・ウレタンの層構成まで緻密に設計されており、10年スパンで座り心地を維持しやすい。
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ノーブランド品は、コスト優先でウレタンが早くヘタる、フレームが弱い、といったケースがあり、「数年で買い替え前提」になりがちです。
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張り替え・メンテナンス
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カッシーナの名作ソファは、張り替えや内部修理のサービスが整っており、「直して使う」という選択肢が現実的。
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ノーブランド品は、張り替え費用が本体価格を上回りやすく、「直すより買い替えた方が早い」と判断されやすい。
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中古で買う側にとっても、「直しながら長く使える」=「多少高くても買う意味がある」家具です。
その期待値の違いが、そのまま買取額に反映されます。
買う前から、出口をちょっとだけ意識する

こうして比べてみると、高級レザーソファを選ぶときの考え方も見えてきます。
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「今いくら出せるか」だけで選ぶと、手放すときにゼロ〜数千円になりやすい
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「ブランド」「モデルの歴史」「中古市場での実績」もセットで見ておくと、手放すときに数万円〜数十万円が戻る可能性がある
もちろん、「ノーブランドでも自分が好きならそれでいい」という選び方も正解です。
ただ、「いつか手放すかもしれない」と感じているなら、
同じ“本革3人掛けソファ”でも、
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カッシーナなど指名買いされるブランドか
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中古相場がある程度見えているモデルか
を一瞬だけ思い出してから選ぶと、
未来の自分が引っ越し前に「過去の自分、ナイス判断」と思える確率がかなり上がります。