COLUMN家具に関するコラム

なぜ今、名作家具の買取価格が上がっているのか?【市場動向を徹底解説】

店長日記

名作家具の買取価格は、ここ数年で「明らかに上がっている」と言える局面にあります。 その背景には、ライフスタイルの変化からSDGs、インフレまで、複数のトレンドが同時進行していることが挙げられます。

 

 

 

 

 

1. コロナ後のライフスタイル変化と“本物志向”

コロナ禍以降、在宅時間が増え、「とりあえず使えればいい家具」から「長く付き合える良い家具」へと価値観が変化しました。
ビンテージ家具専門店の分析では、2020年以降、ビンテージ家具の平均価格は全体で約35%、人気ブランドでは50%以上上昇したとされています。

この「本物志向」の流れの中で、

  • ハーマンミラー、フリッツ・ハンセンなどの名作

  • 北欧ミッドセンチュリーのビンテージ
    が一気に脚光を浴び、中古でも指名買いされるようになりました。

「新品は高いからこそ、“本物”を中古で」というニーズが、名作家具の買取価格を底上げしています。

 

 

 

 

 

2. SDGsとリユース志向の高まり

SDGsの浸透により、「良いものを長く使う」「リユースを選ぶ」こと自体がポジティブな価値と見なされるようになりました。
ブランド家具のリユースをテーマにしたコラムでも、「中古ブランド家具でSDGs」という切り口で、環境負荷を抑えながら価値ある家具を使い継ぐスタイルが紹介されています。

ポイントは、

  • 高級家具は耐久性・修理性が高く、再生して使える

  • 捨てるより、リユースに回した方が環境にも家計にもメリットが大きい

という構造です。

この結果、「捨てる前に査定」が半ば常識化し、名作家具が再流通に乗る機会が増加。需要に対して良質な供給が足りず、買取価格が引き上げられています。

 

 

 

 

 

3. 海外需要と輸出による“国内流通量の圧迫”

ビンテージ家具価格の高騰理由を解説した記事では、日本の良質なビンテージ家具が海外で高く評価され、輸出が活発化していることが指摘されています。
海外のコレクターやインテリア業者から見ると、日本で丁寧に使われた家具は状態が良く、安心して仕入れられる“優良ストック”です。

その結果、

  • 海外へ流出することで国内の良品在庫が減る

  • 希少性が高まり、国内相場も押し上がる

という構図が生まれています。

とくに1950〜70年代のミッドセンチュリー/北欧ビンテージは、過去数年で30〜40%の価格上昇が確認されており、名作家具全体の“基準価格”を引き上げる役割を果たしています。

 

 

 

 

 

4. 新品価格の上昇と“代替としての中古名作”

2026年版のブランド家具買取ガイドでは、「新品価格が年々上昇していること」が中古ブランド家具高騰の主要因として挙げられています。
原材料費・輸送費・人件費の高騰、為替の影響などで、新品の高級家具は毎年のように価格改定が行われています。

新品が上がるとどうなるかというと、

  • 「新品は手が届かないから、中古で良い物を買いたい」層が増える

  • 結果として、中古名作家具の需要がさらに増す

という流れになります。

特にカッシーナ、アルフレックス、フリッツ・ハンセンなどは、

  • 新品の値上がり

  • 廃番・限定モデルの存在
    が重なり、「中古=安い」どころか、「モデルによっては数年前より高く売れる」ケースも珍しくありません。

 

 

 

 

5. “インテリア資産”という考え方の浸透

2026年のブランド家具ガイドは、ブランド家具を「価値あるインテリア資産」と位置づけ、「単なる中古家具ではない」と明言しています。
これに通じる考え方として、高級家具の資産価値を解説するコラムでは、

  • ブランド

  • デザイナー

  • 素材

  • 生産年代・ストーリー

といった要素が組み合わさることで、家具が“資産”として評価されることが説明されています。

名作家具に対して、
「使って終わり」ではなく「使いながら価値を保つ(場合によっては高める)」
という投資的な視点が広がったことで、長期保有でも売却時にメリットが出やすくなりました。

この「インテリア資産」という考え方が、

  • 質の高い家具を選ぶ人を増やし

  • それらが中古市場に戻ってきたときの買取競争を激しくし

  • 名作家具の買取価格全体を引き上げる

という循環を生んでいます。

 

 

 

 

 

6. 実際の相場感:どのくらい上がっているのか

ビンテージ価格の分析では、2020年以降の価格上昇要因を

  • 需要増加:40%

  • 供給不足:30%

  • 海外需要:20%

  • インフレ:10%

と分解し、全体で約35%、人気ブランドでは50%以上の上昇が確認されています。

また、一般向けの家具買取比較記事でも、

  • Cassina、アルフレックス、フリッツ・ハンセンなどのブランド家具が“高額買取対象”としてクローズアップされ

  • 飛騨産業、マルニ、カリモクなどの国内高品質ブランドも安定した買取相場を形成している

と紹介されています。

こうしたデータから、「名作・ブランド家具」は、ここ数年で明らかに“別枠”の相場帯を形成していると言えます。

 

 

 

 

 

7. これから売る人が押さえるべきポイント

名作家具の買取価格が上がっている今、売却を検討するなら次の点が重要です。

  • 付属品・書類を揃える
    保証書・取扱説明書・ブランドタグなどが揃っていると、真贋確認がスムーズで査定アップにつながります。

  • 無理に自己流で掃除しない
    表面を傷つけたり、塗装を剥がしてしまうと価値が下がることがあります。ホコリを払う程度に留め、専門家に任せるのが安全です。

  • セットで査定に出す
    ダイニングテーブル+チェアなど、シリーズで揃っている場合はまとめて出した方が、トータルで高く評価されやすいです。

  • 名作・ブランドに強い専門店を選ぶ
    一般のリサイクルショップでは評価しきれないディテールも、ブランド家具に特化した業者ならきちんと査定対象にしてくれます。

名作家具の買取価格が上がっている“今”は、

  • 買い替えで手放す

  • 使っていない名作を現金化する

には非常に良いタイミングです。

市場全体としては今後も緩やかな上昇が見込まれる一方で、ブランド・モデルごとの差も広がっていくと予測されているため、気になっている家具があれば、早めに専門店の査定を受けて相場感を掴んでおくと動きやすくなります。

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