COLUMN家具に関するコラム

モーダンエンカーサのダイニングテーブルを買取いたしました!

ブランド、買取り

先日モーダンエンカーサのPIAZZAダイニングテーブルを買取させていただきました!

状態は非常によくモデルルームに置かれていただけのものになるのでほぼ新品の状態になります。

モーダンエンカーサ(ModernENcasa)について

モダンエンカーサは、日本の家具販売を専門とするセレクトショップです。イタリアを中心としたヨーロッパの高級家具ブランドや、世界的に評価の高いデザイナーズ家具を取り扱い、日本の顧客に本物のモダンデザイン家具を提供しています。「モダン」と「エンカーサ(スペイン語で「家に」という意味)」を組み合わせた店名が示すように、現代的なデザインの家具を日本の住空間に届けることをミッションとしています。

ビジネスモデルと特徴

モダンエンカーサは、家具メーカーではなく、セレクトショップまたはインポーターとしてのビジネスモデルを採用しています。世界中の優れた家具ブランドと正規代理店契約や取引関係を結び、それらの製品を日本国内で販売しています。

このビジネスモデルの利点は、複数の異なるブランドの製品を一箇所で比較・購入できることです。顧客は様々なスタイルやテイストの家具を見比べながら、自分の好みや空間に最適な製品を選ぶことができます。

また、海外の高級家具ブランドを個人で直接購入する場合、言語の壁、国際配送の手配、関税手続き、アフターサービスの問題など、多くの障壁があります。モダンエンカーサは、これらの複雑な手続きを代行し、日本語でのサポート、国内配送、設置サービス、アフターケアまでを一貫して提供することで、顧客の利便性を高めています。

取り扱いブランドとカテゴリー

モダンエンカーサは、世界的に評価の高い多数の家具ブランドを取り扱っています。主にイタリアを中心としたヨーロッパのブランドが中心ですが、北米やアジアのブランドも含まれています。

イタリアンブランドでは、B&B Italia、Cassina(カッシーナ)、Flexform(フレックスフォルム)、Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)、Minotti(ミノッティ)、Molteni&C(モルテーニ)、Kartell(カルテル)、MDF Italia、Zanotta(ザノッタ)、Moroso(モローゾ)など、コンテンポラリーデザインを代表するブランドが含まれています。

これらのブランドは、それぞれ独自の歴史とデザイン哲学を持ち、世界中のデザイン愛好家から支持を集めています。例えば、カッシーナは建築家とのコラボレーションで知られ、ル・コルビュジエやチャールズ・レニー・マッキントッシュなどの名作家具を製造しています。

北欧ブランドも取り扱っており、Carl Hansen & Søn(カールハンセン&サン)、Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)、HAY(ヘイ)など、デンマークやスウェーデンの家具も扱っています。北欧デザインは、シンプルで機能的、かつ温かみのある美学が特徴で、日本の住空間とも相性が良いとされています。

アメリカンブランドでは、Herman Miller(ハーマンミラー)、Knoll(ノル)などのモダンデザインの巨匠が手がけた家具も取り扱っています。

製品カテゴリーとしては、ソファ、チェア、テーブル、収納家具、照明、ベッド、アクセサリーなど、住空間のあらゆる要素をカバーしています。リビング、ダイニング、ベッドルーム、ホームオフィスまで、トータルでインテリアコーディネートが可能です。

販売チャネルと顧客体験

モダンエンカーサは、オンラインストアと**実店舗(ショールーム)**の両方を運営しています。

オンラインストアでは、詳細な商品情報、高解像度の写真、サイズや仕様の詳細、価格情報などが提供されています。多くの製品について、カラーバリエーションや張地の選択肢も表示され、カスタマイゼーションの参考になります。

オンラインでの購入に不安を感じる顧客のために、オンライン相談サービスも提供しています。メールや電話、ビデオ通話などを通じて、専門スタッフがサイズ選択、カラーコーディネート、製品の特性などについてアドバイスします。

**実店舗(ショールーム)**では、実際に家具を見て、座って、触れて確かめることができます。家具は長く使うものであり、特にソファやチェアの座り心地、テーブルの高さや質感などは、実物を体験することが重要です。

ショールームには、経験豊富なスタッフが常駐しており、顧客の要望やライフスタイル、予算などを聞きながら、最適な製品を提案します。インテリアコーディネートの相談にも対応しており、空間全体のバランスを考えた提案を受けることができます。

また、一部のブランドについては、ファブリックサンプルや仕上げサンプルを豊富に用意しており、実際の素材を手に取って比較することができます。高級家具では、張地やレザーの種類、木材の仕上げなどによって印象が大きく変わるため、サンプルを見ながら決定できることは大きなメリットです。

サービスと付加価値

モダンエンカーサは、単に家具を販売するだけでなく、購入前から購入後まで、包括的なサービスを提供しています。

購入前サービスとしては、インテリアコーディネートの相談、3Dシミュレーション、サイズや配置のアドバイスなどがあります。特に大型家具の場合、搬入経路の確認も重要です。階段やエレベーター、廊下の幅、ドアのサイズなどを事前にチェックし、搬入可能かどうかを判断します。

セミオーダー・カスタマイゼーションのサポートも行っています。多くのヨーロッパ家具ブランドでは、サイズ、張地、カラー、脚部の仕上げなどをカスタマイズできます。しかし、海外メーカーとの直接やり取りは言語の問題もあり困難です。モダンエンカーサは、顧客の要望をメーカーに伝え、見積もりを取得し、注文から納品までを管理します。

配送・設置サービスも重要な要素です。高級家具は重量があり、取り扱いにも注意が必要です。専門のスタッフが慎重に搬入し、指定された場所に設置します。組み立てが必要な家具についても、専門技術を持ったスタッフが対応します。

アフターサービスとして、製品の使用方法の説明、メンテナンス方法のアドバイス、修理やパーツ交換の手配などを行います。海外メーカーの製品でも、モダンエンカーサが窓口となってアフターケアを提供するため、顧客は安心して長く使用できます。

価格戦略と価値提案

輸入高級家具は、一般的に国内メーカーの製品と比較して高価格帯に位置します。製品そのものの価格に加えて、国際輸送費、関税、通関手数料、為替レート、保険などが価格に反映されるためです。

モダンエンカーサは、正規代理店や正規取引店として、本物の保証適正価格を提供することを重視しています。インターネット上には、非正規ルートで入手した製品や、模倣品を販売する業者も存在します。正規ルートでの購入は、製品の真贋保証、メーカー保証の適用、アフターサービスの確実性という点で重要です。

また、セールやプロモーションも定期的に実施されており、通常よりも割引価格で購入できる機会もあります。展示品セールでは、ショールームで使用されていた製品が割引価格で提供されることもあります。

価値提案としては、単に家具を売るだけでなく、「洗練されたライフスタイル」「本物のデザインとの出会い」「長く愛用できる品質」を提供することを掲げています。一時的なトレンドに左右されないタイムレスなデザインの家具は、長期的に見れば優れた投資となる、という考え方を伝えています。

ターゲット顧客層

モダンエンカーサの主要な顧客層は、デザインや品質に対する意識が高く、本物志向の家具を求める人々です。

新築やリノベーションを機に家具を揃える人々は重要な顧客層です。新しい住まいに、長く使える質の高い家具を選びたいというニーズに応えます。建築家やインテリアデザイナーが設計した住宅のオーナーも多く、建築の質に見合う家具を求めてモダンエンカーサを訪れます。

ライフステージの変化に伴って家具を買い替える層もあります。結婚、子供の独立、退職など、人生の節目に、これまでとは異なる質の家具を求める人々です。

デザイン愛好家やコレクターも顧客層に含まれます。名作家具や限定コレクションなど、デザイン的価値の高い製品を求める人々です。

法人顧客も重要です。高級住宅の開発業者、ホテルやレストランなどの商業施設、オフィス、医療施設などが、プロジェクト単位で家具を購入することもあります。

市場環境と競合

日本の高級家具市場には、複数のプレイヤーが存在します。

直営店や正規代理店:大手ブランドは、日本に直営店や正規代理店を設置しています。例えば、カッシーナ、B&B Italia、ハーマンミラーなどは、日本法人や正規代理店を通じて販売されています。

セレクトショップ:モダンエンカーサと同様に、複数のブランドを扱うセレクトショップが存在します。ACTUS(アクタス)、IDÉE(イデー)、Cassina ixc.(カッシーナ・イクスシー)などがあります。

インテリアショップ:より幅広い価格帯と製品を扱う総合的なインテリアショップも競合となります。

モダンエンカーサの差別化要因としては、専門性の高さハイエンドブランドへの特化きめ細かいカスタマーサービスオンラインとオフラインの統合などが挙げられます。

デジタルマーケティングと情報発信

モダンエンカーサは、デジタル時代に対応したマーケティングを展開しています。

ウェブサイトは、製品カタログとしてだけでなく、デザインや家具に関する情報を提供するメディアとしても機能しています。ブランドストーリー、デザイナーの紹介、インテリアコーディネートのヒントなど、読み物コンテンツも充実させることで、顧客とのエンゲージメントを高めています。

**SNS(ソーシャルメディア)**も活用しており、Instagram、Facebook、Pinterestなどで、美しい家具の写真や、実際の使用例、新製品情報などを発信しています。ビジュアルコンテンツが重要な家具業界において、SNSは有効なマーケティングツールとなっています。

メールマガジンでは、新着情報、セール情報、デザイン記事などを定期的に配信し、顧客との継続的な関係を構築しています。

ブログやコラムでは、家具の選び方、メンテナンス方法、インテリアトレンド、デザインの歴史など、教育的なコンテンツを提供し、ブランドの専門性をアピールしています。

課題と今後の展望

輸入家具ビジネスには、いくつかの課題も存在します。

為替変動は、価格に直接影響します。円安が進むと輸入コストが上昇し、価格転嫁が必要になる場合があります。

納期の長さも課題です。ヨーロッパからの輸入品は、注文から納品まで数ヶ月かかることが一般的です。セミオーダー品の場合、さらに時間がかかります。顧客の期待をマネジメントし、適切な納期情報を提供することが重要です。

物流コストの上昇も業界全体の課題です。国際輸送費の高騰は、製品価格に影響を与えます。

今後の展望としては、オンライン販売の強化が挙げられます。コロナ禍を経て、オンラインでの家具購入が一般化しました。バーチャルショールーム、AR(拡張現実)を使った家具配置シミュレーション、オンライン相談の充実など、デジタル技術を活用した顧客体験の向上が期待されます。

サステナビリティへの対応も重要なテーマです。環境に配慮した製品の選定、長寿命な家具の価値の訴求、リサイクルや下取りサービスなど、持続可能なビジネスモデルの構築が求められています。

ライフスタイル提案の強化も方向性の一つです。単に家具を売るのではなく、「どのような暮らしをしたいか」という視点から提案し、家具を通じて豊かなライフスタイルを実現するパートナーとなることが目指されています。

モダンエンカーサは、日本の顧客と世界の優れた家具デザインを結びつける重要な役割を果たしています。本物のデザインと品質を求める人々に、信頼できる情報とサービスを提供し続けることで、日本の住空間の質を高めることに貢献しているのです。

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