
カッシーナとイクスシーは密接な関係にありますが、「起源・役割・価格帯・デザインの方向性」が違う別ブランドとして理解すると分かりやすいです。 大まかに言うと、カッシーナはイタリア本国の名門高級ブランド、イクスシーはその日本法人発のブランドおよびセレクトで、より日本の生活に寄せたラインも持つ存在です。
ブランドの成り立ちと役割の違い

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カッシーナ(Cassina)は1927年創業のイタリアの老舗高級家具メーカーで、ル・コルビュジエなど巨匠の名作やモダンデザインの代表格として世界的に評価されています。
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イクスシー(ixc.)は「カッシーナ・イクスシー」という日本法人の中で展開されるブランドで、カッシーナ正規代理店として本国カッシーナの家具を輸入販売すると同時に、自社オリジナルのIXC. EDITIONなどを展開しています。
つまり、カッシーナ=本国イタリアのメーカー名、イクスシー=日本の販売会社兼オリジナルブランドという関係で、ショールーム名としての「Cassina ixc.」もここから来ています。
価格帯・ポジションの違い

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カッシーナの家具は「高級家具の王様」とも呼ばれることがあり、ソファなどは数十万〜100万円超えが当たり前のハイエンド価格帯に位置します。
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イクスシーは同じショップ内でも、IXC. EDITIONなど自社ラインを中心に、10万円台から検討しやすい比較的抑えた価格設定のアイテムも展開しています。
そのため「ブランド力と歴史を含めた最高峰を求めるならカッシーナ、本国カッシーナの世界観に近いデザインを少し現実的な価格から取り入れたいならイクスシー(特にIXC. EDITION)」という住み分けがされています。
デザイン・コンセプトの違い

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カッシーナは、モダンデザイン史に名を残す建築家・デザイナーの作品を忠実に製品化しつつ、素材や構造面で最先端技術を取り入れた「美術館級のデザイン家具」が中心です。 歴史的名作の復刻や、イタリアらしいラグジュアリーさ・彫刻的なフォルムが強く出ます。
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イクスシーは、カッシーナのモダンさをベースにしながらも、日本の生活動線や間取り、サイズ感に合わせた機能的でミニマルなデザインを志向しています。 IXC. EDITIONでは日本人デザイナーや海外のクリエイターと協働し、マンションサイズに合わせたソファや収納、ワークデスクなど、より日常使いしやすいプロダクトが多いのが特徴です。
簡単に言えば「カッシーナ=アート性・象徴性が高い主役級家具」「イクスシー=同じ世界観を持ちつつ、生活に馴染みやすく機能とバランスを取った家具」というイメージです。
取り扱い商品・セレクトの違い

両者は同じショップ空間で並ぶことが多いですが、内訳は次のように分かれます。
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カッシーナ:
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マラルンガなどの名作ソファ、デザイナーズチェア、テーブル、システムソファなど本国カッシーナ製品群が中心。
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価格もデザインも「ラグジュアリーホテル・ハイエンド住宅」向けの比重が強いです。
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イクスシー(IXC. / IXC. EDITION):
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オリジナルソファ、収納、テーブル、ワークチェアなど、サイズバリエーションや張地展開が豊富で、コーディネートしやすいライン。
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海外ブランドのセレクトも含め、日本の都市生活者のライフスタイルに合わせたモジュール性・機能性を重視しています。
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主な違いの整理(イメージ表)
| 項目 | カッシーナ(Cassina) | イクスシー(ixc. / IXC. EDITION) |
|---|---|---|
| 起源・本体 | 1927年創業のイタリア本国メーカー | 日本の正規代理店ブランド。Cassina ixc.内の自社ライン |
| 立ち位置 | 世界的高級家具のトップブランド | カッシーナの世界観+日本向けに編集されたブランド |
| 価格帯 | ソファで数十万〜100万円超の最上位クラス | 10万円台〜も選択可能なラインがあり比較的抑えめ |
| デザイン性 | 歴史的名作・アート性・象徴性が強い | 機能的・ミニマル・日本の生活サイズに合わせた実用寄り |
| ターゲット像 | ハイエンド住宅、ラグジュアリー志向のユーザー | 都市型マンション〜ミドル〜ハイレンジの幅広い層 |
| 商品の役割 | 空間の主役になる「アイコン家具」 | トータルコーディネートしやすいベース家具やシステム家具 |
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「どちらを選ぶべきか」で迷う場合、インテリア全体の予算と「家具にどこまで主張させたいか」がポイントです。空間の主役として“一生もののアートピース”を迎えたいならカッシーナ、同じ世界観を保ちつつ生活サイズ・予算とバランスを取りたいならイクスシーを軸に見ていくのがおすすめです。