
カッシーナの主力コレクションは、大きく「イ・マエストリ(I Maestri)コレクション」と「コンテンポラリー(現行デザイナー)コレクション」に分けて理解すると整理しやすく、その周辺に照明・アクセサリーなどのサブコレクションが付随する構造になっています。 以下では、代表的なコレクションの位置付けと、主なモデルを体系的に整理します(年代やラインナップは時期によって変動する可能性があります)。
イ・マエストリ コレクションの主力モデル


イ・マエストリは、ル・コルビュジエ、シャルロット・ペリアン、ピエール・ジャンヌレ、カルロ・スカルパなど、20世紀モダンデザインを代表する巨匠の作品を正規ライセンスで復刻・発展させたカッシーナの中核コレクションです。 「美術館級の名作を日常に使う」というコンセプトで、ブランドのアイコンとなるモデルが集中しています。
代表モデルの一例は次の通りです。
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LCシリーズ(ル・コルビュジエ+ピエール・ジャンヌレ+シャルロット・ペリアン)
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LC2/LC3:スチールフレームとクッションを組み合わせたキューブ状のソファ
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LC4:“シェーズロング”として知られる寝椅子
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LC1:スリングチェア
これらは「チューブ状スチール+レザー」の構成が象徴的で、カッシーナの代名詞的存在です。
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シャルロット・ペリアン関連
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リオテーブル(RIO)、ヌーボーソレイユなど、有機的な曲線や木・籐などの素材を活かしたモデル群。
直線的なLCシリーズと対照的に、ペリアンの作品は温かみと柔らかいフォルムが特徴です。
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カルロ・スカルパ「CORNARO(コルナーロ)ソファ」
重厚なフレームに深いクッションを組み合わせたソファで、1970年代デザインを現代の仕様で再編集した復刻モデルとして位置付けられています。
近年の新作発表では、このCORNAROがイ・マエストリに再編入される目玉として扱われ、主力ソファの一角を占めています。
このようにイ・マエストリは、デザイン史的価値の高い“アーカイブ作品”を軸としながら、カラーや張地、構造を現代に合わせて更新し続けているのが特徴です。
コンテンポラリーコレクションの代表モデル

コンテンポラリー側は、パトリシア・ウルキオラ、マリオ・ベリーニ、ピエロ・リッソーニなど、現代を代表するデザイナーによるソファやチェアを中心に構成されるコレクションです。 生活スタイルの変化に応じたモジュールソファやローテーブルなど、実際の住空間での使い勝手を強く意識したラインナップが多く、現在進行形でモデル追加・改良が行われています。
代表的なモデルとして挙げられるのは次のようなものです。
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マラルンガ(MARALUNGA)
マリオ・ベリーニによるソファで、背もたれを可動させて「ハイバック/ローバック」を切り替えられる機構が特徴です。1970年代からのロングセラーでありながら、張地やディテールをアップデートし続ける“コンテンポラリーな定番”として扱われています。 -
その他のモジュールソファ群
ウルキオラやリッソーニらによる、L字・コの字・アイランド型など自由なコンポジションが可能なモジュールソファが多数存在し、空間や用途に応じて組み合わせを変えられるのが特徴です。
具体的な名称は年ごとのラインナップ変更があるため一部割愛しますが、コンテンポラリーコレクションの中心はこれらのモジュールソファとローテーブル群と考えてよいです。
このコレクションは、イ・マエストリに比べて「今の暮らしにフィットさせる柔軟性」や「サイズ・バリエーションの多さ」が特徴で、住宅・オフィス・ホテルなど幅広いプロジェクトで採用されます。
照明・アクセサリー「Lighting/Details」コレクション

カッシーナは近年、家具だけでなく照明やフレグランス、花器などのアクセサリーをまとめた「Lightingコレクション」「Cassina Detailsコレクション」も強化しています。 これらはソファやテーブルと組み合わせることで、トータルにブランド世界観を構築するための“周辺コレクション”として位置付けられています。
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Lightingコレクション
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イコ・パリージのアーカイブをもとにした「PALPEBRA(パルペブラ)」テーブルランプなど、歴史的デザインを現代技術で再解釈したモデル。
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ムラーノガラスやアルミニウムを用いたペンダント・テーブル・フロアランプ群で、素材感と光の演出にこだわったラインナップになっています。
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Details/Home Fragrances
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花器・ボウル・トレイなどのオブジェ的アクセサリーや、ブランド独自ブレンドのホームフレグランス(キャンドル・ディフューザー)を含むコレクション。
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2025年時点では〈Blooming Dawn〉〈Warm Twilight〉〈Pure Sand〉といった名称の香りを追加し、ビジュアルと香りの両面で空間を演出するラインとして展開されています。
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主力コレクションの整理(概要表)
| コレクション | 位置付け | 主なモデル例(抜粋) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| I Maestri | 巨匠の名作復刻・再編集 | LC2/LC3/LC4、CORNAROなど | デザイン史的価値、アイコン性 |
| Contemporary | 現代デザイナーによる現行ライン | MARALUNGA、各種モジュールソファ群 | 住空間に合わせた柔軟な構成 |
| Lighting | 照明コレクション | PALPEBRAほかテーブル・ペンダント等 | 素材感と光の演出に重点 |
| Details/Fragrance | アクセサリー・香り | ベース、オブジェ、Home Fragrances系 | トータルコーディネートの仕上げ |
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このように、カッシーナの「主力」はソファやチェアなどの大型家具だけでなく、照明・アクセサリーを含めて一つの世界観として構成されており、イ・マエストリの名作とコンテンポラリーの新作が両輪となってブランドを支えています。 具体的な型番・サイズバリエーションまで一覧したい場合は、公式オンラインストアの各コレクションページを併せて参照すると最新情報を確認できます。